〈第2期キャンプ〉第3回メンター  大賀康史フライヤーCEO

2018年6月20日

第2期キャンプ第3回目のメンターは、ウェブ上で本の要約サービスを展開するフライヤーCEOの大賀康史氏をお招きした。大賀氏は2003年に早稲田大学理工学研究科機械工学専攻を修了後、2003年にアクセンチュアに入社。同戦略グループに転属後、フロンティア・マネジメントを経て、2013年6月に株式会社フライヤーを設立した。大賀氏はフライヤー設立後、出版社と協業しながら事業を拡大、2016年10月にメディアドゥホールディングスに株式を譲渡した。現在、協業している出版社は170社近くにのぼる。
大賀氏のメンタリングのテーマは「スタートアップの重要課題」について。「スタートアップのCEOが直面する問題は事業、カネ、人の問題に収れんされる」と大賀氏は指摘し、自身の体験を元に問題に直面した際の心構えや対処の仕方について、アドバイスを送った。
事業面では、スタートアップの初期段階で「一番大切なのはスピードだ」と語り、その理由として「大企業と勝負するにはメンバーの熱量とスピードしかない」と述べた。その上で「CEOの時間はサービスに向き合う時間と営業や投資家向けの説明などの対外活動に集中するべきで、それ以外の時間は無駄だ」と語った。
また、人事面では自身も創業初期にメンバーの一部が辞めてしまうなどの苦労を経験したことを例に挙げ「その会社のカルチャーに合うかが採用する上で一番大切。ベンチャーは採用時とやることがどんどんと変わっていくので、現在のスキルよりもポテンシャルを重視すべき」と語った。資金面では、自身も資金調達に悩まされたことを紹介しながら、「ベンチャーキャピタルなどは払い込みまで時間がかかる。資金ショートしそうな場合は半年前から準備を進めた方がいい」と語った。
また、起業家に不可欠な資質として、「人よりもちょっと早く10年、20年先の未来を見ること」と述べ、「人間はイメージができた自分にしか将来なれない。未来はできるだけ、クリアにイメージしよう」とエールを送った。

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