新事業プログラム開始を発表 日本のプロチームで初
横浜DeNAベイスターズが、スポーツ分野のベンチャー企業を発掘・育成する新事業「ベイスターズ スポーツ アクセラレータ」プログラムを始める。海外では、英サッカーの強豪、アーセナルが同様の事業を行っているなどの前例があるが、日本のプロチームが取り組むのは初めて。ベンチャーとの協業で成長を目指すオープンイノベーションの流れが日本のスポーツ界でも加速しそうだ。
ベイスターズがベンチャー企業との協業を目指すのは、これまでなかったスポーツ体験をファンやスポンサー企業などに提供するため。このため、(1)新しいスポーツ観戦(2)ファンの満足度向上(3)スポンサー企業への提供価値向上(4)物販・飲食サービス(5)スポーツ技術(6)新たなスポーツ分野--の6分野で、アイデアや技術を持つベンチャー企業の発掘と協業を目指していく。
事業の運営には、ベンチャーキャピタルのiSGSインベストメントワークスが当たる。同社はスポーツ関係をはじめ幅広い分野のベンチャー企業に投資しており、成長可能性のあるベンチャーの育成に取り組む。2月からプログラムをスタートさせる。
海外では、アーセナルの他、スペインの名門クラブ、FCバルセロナが昨年3月、研究施設「Innovation Hub」構想を発表。野球では、米メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースもアクセラレータープログラムを行っている。