毎日新聞などが設立した「毎日みらい創造ラボ」は5日、起業支援(シードアクセラレーター)プログラムを受講した4チームによる成果報告会(デモデー)を東京都内で開き、アフリカ・ルワンダ産コーヒーでカフェインの少ない「デカフェ」事業に取り組む「ストーリーラインコーヒーカンパニー」をグランプリに選んだ。同社の加藤和明・最高経営責任者(CEO)はプレゼンテーションでデカフェ市場が年々拡大している状況に触れ、「30代以下が求めるコーヒー。これからのスタンダードになる」と強調した。
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新事業の起業アイデアを披露した他のチームは、(1)ブルームスキーム(3D<三次元>の仮想試着サービス)(2)モダラバ(インスタグラムを活用した衣料品の2次流通事業)(3)アドバーシティ(VR<仮想現実>を活用した吃音<きつおん>改善サービス)--の3チーム。6月から3カ月にわたり、起業家からの助言を受けながらアイデアを磨いた。
グランプリに選ばれた加藤CEOは、自社農場を持つルワンダにデカフェの生産工場を建設する計画や、周辺のアフリカ諸国も含めた生産体制と日本を含むアジアでの販売戦略を熱く語った。【曽根田和久】