ベンチャー企業のセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京)が開発した「ランドロイド」はAIを搭載し、全自動で衣類をたたんでくれる便利な機械だ。2018年度中に出荷を予定している。
ロッカーのような形をしたランドロイドの下段の投入口に、洗濯したシャツやズボン、タオルを投入すると、内部のAIとカメラがそれぞれの形状を特定。手の役割を果たすロボットアームが形状に応じてきれいにたたみ、中段の棚に種類別や家族別に仕分けて積み上げる。1枚たたむのにかかる時間は10~15分で、一度に最大30枚を投入することができる。
うまくたためない場合もあり、現在の成功率は75%程度。それでも搭載したAIは、衣類の種類ごとに2万5600枚の画像を学習した。95%まで成功率を高めるには、その10倍の25万6000枚の学習が必要になるという。阪根信一社長は「現在、エンジニアが急ピッチで学習させており、発売までに成功率を95%以上まで持っていきたい」と話す。
初号機の想定価格は185万円程度から。「売れ行き次第で低価格化できるので、将来的に20万~30万円ぐらいにはしたい」と阪根社長。洗濯から乾燥、折りたたみまでできる機種の開発も目指している。【秋本裕子】
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ AI「お任せ」衣類たたみ機を開発
2018年1月16日