【ラスベガス清水憲司】家電見本市「CES」が9日、米西部ラスベガスで開幕し、ホンダはコミュニケーションロボットのコンセプトモデル「3E-A18」を公開した。人工知能(AI)で人の感情を読み取り、表情やメッセージを頭部に表示することで円滑なやり取りを可能にした。空港や街中で道案内など人の生活支援を目指す。
ホンダは2030年に向け「『移動』と『暮らし』の進化をリードする」との目標を掲げており、その一環で3E-A18を開発。丸みを帯びた親しみやすい形状の3E-A18には、これまでのロボット研究で得たバランス制御や移動技術が搭載され、ぶつかられても倒れにくく、スムーズに移動できるのが特徴だ。
ホンダの出展には、今後の技術開発や用途などでの協力企業を探す狙いもあるという。本田技術研究所の脇谷勉・執行役員は発表会で「人に共感し、人の行動を支援するロボットやAIの研究を進めていく」と話した。
このほか、AIを搭載し未整地でも自律走行できる電動四輪車のコンセプトモデル「3E-D18」も公開した。クルマ上部の部品を付け替えることで農作業や建設現場、消火活動など幅広い用途を想定。同じく部品の付け替えで、荷物カートや移動屋台などとして使える中型四輪「3E-C18」も披露した。
ホンダ、人の心AIで読む生活支援ロボ 米家電見本市で発表
2018年1月16日