日産連合、AI開発ベンチャー向けファンド設立

2018年1月16日

【ラスベガス清水憲司】日産自動車と三菱自動車、仏ルノーの3社連合は9日、クルマの電動化や自動運転、人工知能(AI)など先端技術を開発するベンチャー企業向けの投資ファンドを設立すると発表した。今後5年間で最大10億ドル(約1100億円)を投じる。
 
3社連合トップで、日産会長のカルロス・ゴーン氏が同日、米西部ラスベガスで開幕した家電見本市「CES」での記者会見で明らかにした。ゴーン氏は「自動車産業の形が変わろうとしている。技術の進歩は非常に速く進んでいる」と指摘。ベンチャー企業への投資を通じ、先端技術や新たなビジネスのアイデアを取り込み、グループの競争力を高める狙いがある。

自動車会社として最大規模のファンドを目指しており、まずはバッテリー技術関連の米ベンチャー企業2社に投資する方針。
一方、ゴーン氏は日産の無資格検査問題を巡る自らの責任については「個別の会社について話す場ではない。私はもう日産の最高経営責任者(CEO)ではない」と言及を避けた。

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