10月24日に開催するイベント「多拠点&パラレルキャリアで人生をデザインする~働くを考えるvol.1」に登壇する、パラレルワーカーの篠原智美さん。実は、毎日新聞が今年1月16日に東京都内で開催したイベント「親子ワーケーションの可能性」にもご登壇頂きました。そのときの告知記事に掲載した、篠原さんのご紹介をこちらに再掲します。(引用元は毎日新聞ニュースサイトに1月11日に掲載した記事で、内容も当時のものです。)
引用元記事:2020年1月11日掲載 旅を少し延ばして…「親子ワーケーション」ってどんな働き方? 16日に都内でイベント
長野・群馬・東京の多拠点生活
地方と都会の「2拠点生活」、1カ所に居住地を定めず仕事をしながら転々と住む場所を変える「アドレスホッパー」……。目的に応じて移動しながら働き、暮らす「多拠点生活」を選ぶ人が増えている。それが実現できるのは、会社から離れた場所でも仕事ができるリモートワークならではだ。
群馬県伊勢崎市出身の篠原智美さん(38)は、3歳の息子を育てながら、長野・群馬・東京の3拠点で暮らす。長野市は転勤族の夫と住む家族の拠点、群馬県桐生市は理事を務める子育て支援NPO法人の拠点、東京都渋谷区は勤務する会社の拠点だ。
複数の仕事を兼業するパラレルワーク、複数の場所に滞在する多拠点生活を実践するようになったきっかけは、大学時代にさかのぼる。米シアトルに留学中、ベビーシッターを希望する学生と家族をつなぐ事業を現地で立ち上げ、女性が出産後も働き続けられるビジネスを展開した
。
帰国後、日本では出産を機に約6割の女性が退職(※当時。最新の調査では約5割)することに疑問を抱き、「ライフイベントを楽しみながら働く世界を作る」という目標を掲げ、起業を志す。銀行勤務、人材サービス会社での新規事業立ち上げなどを経て、13年に共働き夫婦の仕事と家庭の両立支援や、子育て世代を対象とした商品・サービス開発などを手がける株式会社「アネモイ」(東京都)を創業。15年、地方在住の女性のキャリア形成を支援するため、フリーランスで働く人と仕事を発注する企業などを結ぶIT企業「ランサーズ」に入社した。
ランサーズでは、地方在住者との仕事受発注をマッチングする事業を始め、リーダーとして働く。しかし、出社するのは毎月2回、計2~4日ほど。残りの日々は、長野や群馬で暮らし、毎朝、満員電車で都心に通勤することはない。
群馬でNPO法人の活動をする際にも子連れで移動し、仕事中はコワーキングスペースの託児場で遊ばせたり、県内にある実家に預けたりしている。鹿児島県奄美市や沖縄県への出張にも子連れで行き、息子を沖縄のインターナショナルスクールに預けて英語に触れさせたりした。
他にも、SNS上のコミュニティー「旅する育児プロジェクト」を主宰し、子連れ旅行や地域活動に関する情報発信などを進めている。ワーキングマザーの子連れ出張に関するノウハウを共有する団体の設立も準備中だ。
「名称は子連れワーケーション部にしようかと思案中です。地域の育児団体などと連携し、子連れ出張を気軽に実現しやすい仕組みもつくっていきたいですね」
ライフもワークも最大限楽しむ
10/24 無料オンラインイベント開催 申込:https://nextstyle03.peatix.com/
多拠点&パラレルキャリアで人生をデザインする ~働くを考えるvol.1
日時:10月24日(土)午前10時~11時30分
場所:オンラインイベント
定員:100人
参加費:無料
〈記事〉今村茜
2006年毎日新聞社入社。経済部や統合デジタル取材センターでビジネスや働き方の取材を進める。自ら子連れでワーケーションを体験したルポ記事の執筆を機に、リモートワークやワーケーションなど新しい働き方を模索する新規事業「Next Style Lab」を社内で発足。2020年4月からは記者を兼務しながら「毎日みらい創造ラボ」で事業展開。Google News Initiative Newsroom Leadership Program 2019-2020 フェロー。3児の母。