スマホを丁寧に扱えば保険料を割り引きます--。東京都のベンチャー企業がこのほど、スマートフォンの破損に備えたこんなユニークな保険を発売した。運転の安全度を測定して自動車保険料を割り引く「テレマティクス保険」のスマホ版として、話題を呼びそうだ。
新型スマホ保険を発売したのは、保険のサービス開発を手掛ける「just In Case」(ジャストインケース)。破損や水漏れでスマホを修理した場合などの費用を補償する。米アップルのiPhone(アイフォーン)が対象で、専用アプリをダウンロードして加入。保険料は月額約350円からで、3カ月ごとに割引率を更新する。
アプリにはスマホを持って移動した時の歩数や落とした回数などを基にスマホの壊れにくさ(安全スコア)を測定する機能を搭載。安全スコアが高いほど割引率が高くなり、3カ月間保険金請求がなかった場合、保険料は平均3割引きという。
ジャストインケースは6月、関東財務局から保険料や保険金を少額に限定した「少額短期保険」の業者として登録を受けた。保険手続きを全てアプリで完結させて低価格を実現し、新規ではないスマホでも加入できる。
安全スコアによって保険料を決める保険は、ブレーキの回数やハンドルの切り方などから安全運転度合いを判断する「テレマティクス自動車保険」があるが、スマホ保険は珍しい。【竹下理子】
【スマホ保険】iPhone大切に→保険料割安 落下回数など基に評価 東京のベンチャーが発売
2018年7月09日