【ロボットスーツ】つくば市立図書館が試験導入 「作業が楽に」

2018年8月30日

毎日大量の本を運ぶ職員の腰への負担を軽減しようと、茨城県つくば市立中央図書館(つくば市吾妻2)が今月から、動作を補助するロボットスーツを試験導入した。職員からは「作業が楽になった」と好評で、来年度以降の本格導入も検討する。

 
導入したのは、筑波大発のベンチャー企業「サイバーダイン」が開発した「HAL(ハル)」。脳から筋肉に送られる信号をセンサーで読み取り、腰に装着した機械が動作を補助する。来年度末まで2台をレンタルし、費用は約280万円。

図書館では当面、市内を巡回する自動車図書館への本の積み下ろしや、市内9カ所にある返却ポストや窓口からの本の回収にあたる職員が使用する。本はプラスチック製のコンテナに入れて運ぶが、1箱40キロにもなるときがあるという。自動車図書館担当の臨時職員、亀村通さん(62)は「(ロボットに)作業を手伝ってもらっているような感覚がある」と話した。

椙山久美子館長は「職員には女性が多く、腰を痛めるケースも多かった。館内の他の業務でも使いたい」としている。【大場あい】

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