日本発スタートアップの海外進出を支援するピッチイベント「第2回Japan Global Innovators’ Forum(JGIF)」(毎日みらい創造ラボ、パシフィックブリッジメディアアンドコンサルティング共催)が13日、東京都内で開かれた。防災や高齢者支援など社会課題の解決に取り組むスタートアップが登壇し、海外のベンチャーキャピタル(VC)などに事業をアピールした。
登壇したのは、人工知能(AI)とアバター細胞を使ってがん治療する「CancerFree Biotech」▽タブレットで高齢者と介護者との対話促進を図る「Hubbit」▽美容で高齢者の健康寿命を延ばすことを目指す「Wellness Expert」▽複数の小口配送荷物をまとめて物流効率を上げるAI共同配送プラットフォームを展開する「Logistical」▽企業のサステナビリティー事業などを支援する「Valuufy」▽長距離飛行や重量運搬ができるエンジン駆動式ドローンを運用する「Arase Aizawa Aerospatiale」▽知育おもちゃのレンタル事業をしている「Torana」▽日本酒ツアーを展開する「IRIS」▽染め菊で推し活に参入する「Senshi-Bankou」▽地方企業のPRやマーケティングを支援する「The Night’s Young」▽インドネシアで廃棄された花のリサイクルで循環型経済を創出する「Noutje」--の計11社。
CancerFree Biotechは、患者の血液からがん細胞を取り出し、培養したアバター細胞に対して有効な薬を試すなどの事業を展開する。ポー・チェン最高経営責任者(CEO)は「患者に効く薬を効果的に投与するなど治療だけでなく、創薬にも活用できる」と話した。【小山由宇】
日本のスタートアップ、海外進出へ事業アピール
