毎日みらい創造ラボ

毎日イノベーション・フォーラム分科会「5Gが変える情報環境」

今のスマホと比べ通信速度100倍、容量は1000倍を目指すとされる超高速通信が可能な第5世代(5G)の移動通信システムが実現したら、どのような社会になるのか。1日行われた「第1回毎日イノベーション・フォーラム」の分科会「5Gとメディア」では、「5Gが変える情報環境」をテーマに、NTTドコモ5G推進室長の中村武宏氏、ヤフー執行役員の村上臣氏が登壇し、毎日新聞社の小川一取締役がコーディネーターを務めた。

小川取締役は、アップルのiPhoneが発売されて今秋で10年になり、ツイッターやフェイスブックなど、スマホがなければ育たなかったサービスが世界を席巻していることを挙げ、「4Gがスマホを作ったとすれば、5Gは何を作るのか」として、2人にスマホ以降の世界について予測を聞いた。

◇村上氏「アプリはスマホを飛び出す」

ソフトバンクグループの「ヤフーケータイ」の開発や「ワイモバイル」立ち上げに携わった村上氏は「すでに、ユーザーは天気予報を見るためにスマホを開くことを面倒に感じている」と指摘。「今後、1人あたり10台のコネクティッド・デバイス(インターネットにつながった機器)を持つ時代になると言われている。わざわざスマホを開くことなく、天気予報であれば、玄関の傘立てに天気を知らせるランプがつくなど、アプリがスマホの外に飛び出すイメージを持っている」と話した。

中村氏は「落とすと大変なので、実は(個人情報が入った)自分のスマホは持ち歩きたくない。でも情報は適切に得たい」として、「近くを通りかかるだけで、周囲にある端末が個人のIDを認識して、必要な情報が表示されるようになればいい」と話した。

◇中村氏「5G時代のキーワードは“ぶっ飛ぶ”」

小川取締役が、5G時代に生きる若者ベンチャーへのアドバイスを求めたのに対し、村上氏が「多くの人が便利になるアイデアでも、ニッチなものでもいい。ぶっ飛んだアイデアを出してほしい」と語ると、中村氏も「『ぶっ飛ぶ』はキーワードだ。5Gの潜在力を体感できるようなアイデアを求めたい」と同調した。【岡礼子】