シードアクセラレーションプログラム第3期決定

毎日新聞社、メディアドゥホールディングス(HD)、ブロードバンドタワーの3社で設立した「毎日みらい創造ラボ」は28日、起業志望者から募ったアイデアを基に、3カ月間の支援を経て新たな事業創生を目指す「シードアクセラレーションプログラム」の第3期受講チームを決定した。

みらいラボがプログラム採択したのは4チーム。9月下旬から始めた募集では、首都圏のほか長野県などからも応募があり、書類選考や面談を経て、8チームが12日の最終選考会に進んでいた。最終選考会では、各チームが10分間のピッチを行った後、質疑応答が行われた。審査員は、みらいラボのアクセラレーターのほか、毎日新聞社の丸山昌宏社長、メディアドゥHDの藤田恭嗣社長、ブロードバンドタワーの藤原洋会長兼社長CEO(最高経営責任者)がつとめた。

 第1回目のメンタリングとなった28日は、インターネット黎明期からIT分野の最前線で活躍を続ける藤原洋会長兼社長CEOがメンターを務めた。

 メンタリングは冒頭、藤原氏が「会社は誰のものかを考える~リーダー論~」と題した講演を行い、起業から上場までの成功談だけでなく、M&Aをもとに起きたピンチにどう対応したかを実体験をもとに説明した。さらに、「創業時のベンチャー経営の基本は人材と資金。そして、光る技術と資金繰りが決め手になる」とアドバイスし、「第四次産業革命といわれる今は、ひとりひとりによるイノベーションが求められる。日本からも起業による新産業の創出を目指していこう」とエールを送った。その後、各チームがピッチを行い、藤原氏からビジネスモデル、プロダクトの改善についてのアドバイスを受けた。

 みらいラボは、来年2月27日までの毎週水曜日、第3期採択チームのビジネスモデルやサービスをブラッシュアップすることを目的に、起業家や投資家などその分野のスペシャリストによるメンタリングを通じて事業成長をサポートする。さらに定例のメンタリングだけでなく、各チームの事業領域に応じたマーケティングや資本政策、技術支援、ビジネスマッチングなどの個別メンタリングも随時行っていく。

 こうしたメンタリングを通じて、採択チームに事業を加速度的に推進してもらい、来年3月6日にはベンチャーキャピタルなどの投資家や大手企業のコーポレートベンチャーキャピタル、新規事業の担当者などを招いて3カ月間の成果を披露する「デモデイ」を開催する予定た。

 【採択チームは下記の通り】

▽ELOOP(イーループ)=高尾敦CEO
プログラミング学習者が成果物を互いに評価できるコミュニティー・プラットフォームの構築、運営を目指す。高尾CEOは500人の大学生がプログラミングを学ぶサロンを運営に携わる。

▽ポイントークン=七田人比古CEO
誰でもデジタルポイントカードを発行でき、いろいろな店のカードも管理できるアプリの開発。アプリを通じて顧客に情報発信し、来店率を高めることができる。すでにβ版をリリース済み

▽精密林業計測=竹中悠輝CEO
ドローンを活用した森林資源調査データを信州大の独自技術で解析し、安価・短時間で調査情報を得る。精密林業計測のウェブサイトはこちら

▽介護の達人=萩原鼓十郎CEO
年間10万人が介護のために仕事をあきらめなければならい日本で、家族介護のプラットフォーム構築を目指す。ケアマネジャーを組織化し、介護のセカンドオピニオンを聞ける環境を生み出す。