【デジタル毎日掲載】みらいラボ発スタートアップ3社座談会・上 「大企業は3年で十分」「人生を自分でコントロール」 私が起業した理由

ここ数年、日本でも若い世代による起業が増えているという。その背景にはどのような変化があるのだろうか。ベンチャー企業の経営者3人に、起業を取り巻く環境の変化や将来への期待について語ってもらった。【司会は東京本社経済部長】

起業コストが下がってよかった

――若い世代が起業を目指すようになっていると言われます。皆さんの周りではどうですか?

 ◆小林泰・ventus(ベンタス)最高経営責任者(CEO) 起業に経済合理性があるかどうかがポイント。今は大企業で働いて得られるものと、自分で起業して得られるものの期待値を比較すると、圧倒的に(大企業は)割に合わない。だから就職せずに起業しようかな、となる。

 ◆桂jasmine茉利子・MODALAVA(モダラバ)CEO 例えば外資系金融で働いたとして、10年働いても3年働いても「外資系金融で働いていた」という対外的な評価はほとんど同じに見える。だったら3年働けば十分かなと。大企業に10年在籍したとしても、3年間で得たものの3倍を得られるかと言うと、そうではない。組織の中で誰に気に入られるかといったテクニックを身につけなければならない。そうした技術は外に出たら意味がない。「だったら3年でいいや」という合理性が、若い人の間にある。

 ◆中里裕史・BloomScheme(ブルームスキーム)CEO (起業に)経済的合理性が出てきたと言える。起業して生活していけるし、うまくいけばたくさんお金が入る。起業のコストが下がり、以前は、300万円集めなければいけない、工場で何かを作らなければならない、といった制約があったが、今はそうではない。現代に生まれて良かったなと思う。

 ◆小林 仮に起業して失敗したとしても、(会員制交流サイトの)フェイスブックで「失敗した、仕事探しています」と書き込めば…

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