AI・人工知能EXPO 「導入一般化」すぐそこに

2017年7月02日

現在進行している「第4次産業革命」の核となる技術、人工知能(AI)を活用した最新のサービスを集めた展示会「AI・人工知能EXPO」が6月28~30日、東京ビッグサイトで開かれた。展示会には約100社が出展。開場は最先端の技術を体感しようと大勢の企業担当者らが訪れて熱気に包まれていた。

AIは政府の成長戦略にも盛り込まれ、少子高齢化、労働力不足、地域経済の衰退などの問題を抱える課題先進国日本では、その解決策として、AIをビジネス現場で活用し、新たな産業や雇用を生み出すことで、経済成長の起爆剤になると期待されている。

展示は、ワインを飲んで感想を入力すれば好みのワインを選択してくれ、入力を重ねる度に好みを学ぶ「AIソムリエ」や運転手の眠気や疲労といった感情を感知して、危険な脳波になったときに音楽を流して事故防止につなげる「AI運転ヘルプ」、人工知能が恋愛相談に乗ってくれるというソフト「オシエル」といった生活に近いものが続々登場し、AIが身近な存在になっていることをうかがわせた。

一方、コスト面でも月額30万円程度で利用できるAIが登場。クラウド型にすることで設備を持たなくても導入や学習が可能になり、資金が豊富な大企業だけでなく、中小企業でもAIを導入しやすい環境が整いつつあり、「AI導入が一般的になる時代がそこまできている」(出展者)といえそうだ。

他のおすすめ記事