〈第2期キャンプ〉第5回メンター 吉松徹郎アイスタイルグループ社長兼CEO

2019年7月04日

第2期キャンプ第5回目のメンターは、「アットコスメ(@COSME)」などを展開するアイスタイルグループ社長兼CEOの吉松徹郎氏をお招きした。
吉松氏は茨城県出身。東京理科大学基礎工学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(アクセンチュア)に入社。1999年7月にアイスタイルを設立して代表取締役に就任した。12月に化粧品クチコミサイト「@COSME」オープン。国内最大のコスメ・美容の総合サイトに成長させ、2012年3月、東証マザーズ上場。同年11月、東証一部に上場。「生活者中心の市場創造」をビジョンに掲げ、中国をはじめグローバルにビジネスを展開している。


 2期生にアドバイスを送るアイスタイルの吉松徹郎社長兼CEO
アイスタイルは口コミサイトを展開しながら、25の実店舗も運営している。第1号店は07年3月に新宿に出店したが、周囲からは「小売の経験もないのに、化粧品販売を甘く見ているのではないか」などと猛反発を受けたという。

「アットコスメでの評価と化粧品売り場の棚割りが一致していない現状があり、それならばユーザーの声を反映した店舗を自ら作って実際に売れることを証明したかった」と吉松社長。現在では日本で一番売れる化粧品専門店に成長した。

そんな吉松社長は第2期キャンプ受講者に「つねに本質に視点を向けることが重要だ」と強調。自身も口コミで人気のある商品と実売データに連動制が薄いという化粧品業界の「常識」を実店舗で収益をあげることで覆してきた。吉松社長は「その業界の何を変えようとしているのか。目の前のお客さんだけをみていては業界は変わらないし、業界の本質に迫れなければ差別化にはならない」と語った。

また、ビジネスを始めるにあたっては、「スピードや人材といった得意分野を作って『負けない戦略』を構築することが大切だ」と述べ、「早めに事業戦略などを変えるピボットも大事と言われているが、何度も何度もピボットをしていたら一歩も前に進めない。とにかく続けてみることも大切だ」と第2期生にエールを送った。

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