#地方移住 ぶっちゃけどう?5足のわらじの磯村さん[ 10/24イベント登壇者紹介]

新型コロナウイルス禍を機に、地方移住や複業に関心を持った人は多いのではないでしょうか。人口が密集した東京に住むリスクや、収入源が一つしかないリスクを分散させたい。自然豊かな場所で子どもと暮らし、本業とは別に自分の得意分野を開拓したい――。そうした人に向けて、パラレルワーカーに体験談を聞くオンラインイベント「多拠点&パラレルキャリアで人生をデザインする~働くを考えるvol.1」を10月24日に開きます!

 開催を前に登壇者の一人で、東京と地方で多拠点居住をし、複数の仕事をかけもちするパラレルワーカー、磯村幸太さん(32)に「場所や仕事にとらわれない生き方」を聞きました。イベント定員は100人。参加無料です。申し込みは<https://nextstyle03.peatix.com/>へ

四国の港町でコーヒーを


四国西岸の愛媛県八幡浜市。港でほっと一息つきながら飲むコーヒーは格別だそうだ。東京の大企業に勤める磯村さんが、みかん畑が広がる四国の港町でくつろいでいたのには訳がある。妻の里帰り出産を機に、2019年末に妻の実家がある八幡浜市に引っ越したからだ。
将来増えるだろう介護離職の予防策を実験するためとして会社を説得し、リモートワークで仕事をこなせる体制にした。月の前半は東京、後半は愛媛の生活を続け、念願の第1子の成長を間近で見ながらの生活。コロナ禍により今春からは上京なしのフルリモート勤務になり、現在は妻の復職のためいったん東京に居住地を戻した。しかし、「息子に『ふるさと』と呼べる場所を与えてあげたい」との思いは強く、妻が在宅勤務可能になれば愛媛に戻るつもりだ。

5足のわらじ



磯村さんが2拠点生活を始められたのは、複数の仕事をかけもちする「パラレルワーカー」であるという要素が大きい。副収入を得るためすきま時間などに本業とは別の仕事をすることを「副業」と言うが、パラレルキャリアは「複業」と表現される。本業と関係性の高い複数の社外活動を同時並行で進め、自らのスキルアップにつなげる働き方のことだ。複数の収入源や自己実現の手段を持つことで、先行きが不透明な時代にも生き抜く力が得られるとされる。

磯村さんの5足のわらじは、大手素材メーカーAGCの正社員▽フリーランス▽NPO 二枚目の名刺▽慶応大院の研究員▽八幡浜市の地域活動団体主宰――。本当はもっと肩書があると言い、「多くなり過ぎて数えるのをやめました」と笑う。

核となるキャリアは、会議やイベントで進行を担当し、参加者に発言を促しその場の意見をまとめる「ファシリテーター」だ。磯村さんは国際資格を持っており、AGC では組織開発の社内コンサルなどを担当。フリーランスのファシリテーターとしても活躍する。

人が集まる場で対話を促すスキルは、八幡浜市で地域活動を支援するコミュニティーマネジャーとしてもいかされる。慶応大院での研究テーマは、住む場所をかえ、複数の仕事をかけもちすることで得られる発見を指す「越境学習」だ。

自らの意思で住む場所をかえ、複数の仕事を持つことが、磯村さんのキャリアを育て生活の満足度を上げている。

ウィズコロナの人生100年時代を生き抜くために



10/24 無料オンラインイベント開催 申込: https://nextstyle03.peatix.com/
コロナ禍により、働き方や生き方は大きく変化しました。人生100年時代と言われる現代。複数の仕事や生活の場を持つことで、さまざまなリスクを分散させ、困難な時代を生き抜く力を身につけることができるかもしれません。

しかし、実際に足を踏み出そうとすると、「地方移住に関心あるけど、本当のところどうなの?」「どうすればうまくなじめるの?」「移住した先でどうやって仕事をみつけるの?」などの疑問が出てくると思います。そうした疑問に答えるイベントです!

5足のわらじをはく磯村さんのほか、同じくコロナ禍前からの多拠点居住とパラレルキャリアで活躍する篠原智美さんを招き、体験談をうかがいます。司会は、働き方などについて取材を進めている毎日新聞記者の今村茜です。新聞記者ならではの視点をいかして、移住や複業のメリットやデメリットを2人の登壇者と話し合います。

これからの時代にどう働き、どう生きていくかを一緒に考えませんか。ご参加お待ちしています!

■イベント概要

多拠点&パラレルキャリアで人生をデザインする ~働くを考えるvol.1

日時:10月24日(土)午前10時~11時30分

場所:オンラインイベント

(※お申し込みいただいた方に事前にZoomURLを送付いたします)

定員:100人

参加費:無料
 

〈記事〉今村茜
2006年毎日新聞社入社。経済部や統合デジタル取材センターでビジネスや働き方の取材を進める。自ら子連れでワーケーションを体験したルポ記事の執筆を機に、リモートワークやワーケーションなど新しい働き方を模索する新規事業「Next Style Lab」を社内で発足。2020年4月からは記者を兼務しながら「毎日みらい創造ラボ」で事業展開。Google News Initiative Newsroom Leadership Program 2019-2020 フェロー。3児の母。

他のおすすめ記事